札幌保健医療大学

学科長対談Cross talk

看護と栄養の2学科体制で、
地域の未来を支える医療人を育てます。

保健医療学部 看護学科 学科長

YUKIKO INOUE

井上 由紀子

保健医療学部 看護学科
学科長・教授

YOSHIHITO ARAOKA

荒川 義人

保健医療学部 栄養学科
学科長・教授

看護と栄養。共に学ぶ環境が医療人としての厚みを育てる。

井上学科長(以下、井上):
2017年度に看護学部から保健医療学部になり、看護学科に加え、新設の栄養学科が同じ学部内にあることが本学の特色のひとつになりました。人々の命と健康な生活を支える看護職と、命と健康を育む管理栄養士は密接な関係にあります。ですから、看護師・保健師をめざす学生と、管理栄養士をめざす学生が共に学べる環境にはさまざまな意義があります。
荒川学科長(以下、荒川)):
そうですね。管理栄養士が活躍しているのは病院、福祉施設、学校、行政などで、医療や保健の分野が中心です。管理栄養士をめざす学生は、自分が医療に携わる職種をめざしているということを、保健医療学部で学ぶことでしっかり意識することができます。
井上:
他学でも、看護学科の学生は実習先の医療施設で、栄養士がチームカンファレンスで栄養指導を行う場面を体験しますし、栄養学科の学生も医療施設や保健所で看護師や保健師のお世話になったりします。本学では、実習に限らず、日常的に看護師も管理栄養士も、どちらも人々の命と健康に関わる仕事だということが体感できる環境ですね。
荒川:
医療の現場は、チームによる医療活動で患者さんを支えることが当たり前の時代。医師や看護師、薬剤師、管理栄養士などが集まって最良の栄養療法を提供するNST(Nutrition Support Team)も、大きな病院のほとんどが取り入れています。チーム医療では、それぞれの専門だけでなく、他の職種の分野も理解し、協力し合うことが必要です。学生時代から共通の科目があるカリキュラムで学ぶことで、お互いの専門性や考えを理解でき、医療人としての厚み、深みが身につきます。4年間で学んだことが、将来、現場に入ったときに生きてくるはず。
井上:
保健医療学部のカリキュラムは「人間」「健康」「環境」「医療保健活動(看護職、管理栄養士職)」という共有の枠組みが設定されています。看護学科も栄養学科も基礎教育で「人間」「環境」について学び、その学びをもとに「健康」「医療保健活動」を専門的に学びます。看護も栄養も意識した学びを通して、これまで以上に、より看護職としての専門性が認識でき、他職種である管理栄養士との共通性を見いだせるのではと思っています。

合同ゼミや地域への貢献で、実践的に学ぶ機会をつくる。

井上:
この環境を活かして、将来は栄養学科と看護学科の合同ゼミなどを、是非実現させたいです。
荒川:
すぐには難しくても、今後取り組んでいきたいですね。
井上:
はい。合同ゼミは、ある程度専門知識がつき、お互いの専門性が理解できた頃に行うのが効果的かなと考えています。栄養について理解のある看護師や保健師、医療についての知識がある管理栄養士といった、付加価値のある人材育成につながればいいと思っています。
荒川:
看護学科と栄養学科、それぞれの強みを活かして、大学周辺の地域の方々との交流を図れないか、ということも考えています。地域には小さなお子さんから高齢の方まで、さまざまな年代の方が暮らしています。看護と栄養の専門知識で、そのすべての方たちに有意義な社会貢献ができるのではないでしょうか。
井上:
看護と食の観点から、地域の人たちに役立つ活動を一貫して提供したいですね。公開講座をはじめ、さまざまな形で直接的に支援できる活動を行いたいです。看護学科のカリキュラムでは、母性、小児、成人、高齢者、精神看護など、人の発達段階に合わせた看護活動を学びます。学生にとっては、それを実践する機会にもなります。看護学科と栄養学科の共同研究などでも地域社会に貢献できると良いと思っています。
荒川:
栄養学科の学生にとっても、学生時代から健康な地域づくりを実践する貴重な機会になると思います。

社会からの要請に応えられる保健医療、栄養の専門家を輩出。

井上:
看護学科は2013年に開設され、1期生が社会に巣立ち高い評価をいただいています。看護師をめざして全道各地から入学し、卒業後は道外へ出る卒業生、専門看護をめざす卒業生もいましたが、地元に戻るケースも多くありました。
荒川:
北海道では、地域で働く看護師がまだまだ足りない状況にありますね。
井上:
はい。ですから、今後も地域に根ざして地域の人たちの健康や命を支える卒業生を送り出したいですね。また、臨床の現場では、男性看護師も求められています。現在、在学生のうち約2割が男子で、他学に比べると多いと言えます。その点でも社会のニーズに応えられそうです。
荒川:
栄養学科も他学に比べて男子学生が約3割と多くいます。管理栄養士の活動の場は近年広がっていて、病院や学校、福祉施設のほか、ドラッグストア、食品関連企業での採用も増えています。スポーツ栄養士や食品衛生監視員といった道もあります。男女共に、さまざまな活躍の場があります。グローバルな視点を持って世界各地で食・栄養を通して医療や保健に貢献したいという高い志を持つ卒業生、一方で、地域を大切にして医療、保健を実践していく卒業生を輩出することが目標です。
井上:
看護と栄養、互いの専門性を尊重しながら協働していく人材を、一人ひとりを大切にする教育体制で育てていきたいですね。
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