札幌保健医療大学

本学の設立趣旨Purpose of Establishment

1.
我が国及び北海道地域の要請

本学は、平成25(2013)年4月に看護学部看護学科の単科大学として開学しました。
近年、我が国は医療・看護とこれを取り巻く環境が大きく変化しています。例えば、急速に進む少子高齢社会、医療・看護の質を保証する確かな専門的知識・技術力、医療の高度化や人権尊重に伴って重視される倫理的問題、チーム医療の推進、さらに高齢療養者や医学的管理下での在宅療養の増加等を挙げることができます。また、国民の医療に対する意識は、安全で安心できる医療の提供を重視し、従来からの「治す医療」から「治し支える医療」へと質的転換が求められています。国民は、このような社会と医療環境の変化に対応し、国民の医療ニーズに応えることのできる専門職の教育を強く要請しています。加えて、北海道は広域・厳寒という地域特性から、他府県に比べて深刻な看護職不足にあります。本学は、このような社会・地域の要請に応えることを趣旨に設立しました。

札幌保健医療大学は、教育研究上の理念「人間力教育を根幹とした医療人の育成」のもと、保健医療の使命である人々の健康の保持増進、疾病の予防、健康の回復や重症化の防止を目的に、幅広い視野と豊かな知性を育み、健康科学や保健医療の知識を基盤にした特定専門分野の知識・技術を享受し、「健康」と「生活」の観点から専門的な対応・支援のできる医療人の育成を目指しています。既存の看護学科では、北海道の保健医療の問題に対応する一端を担い、あらゆる世代の健康生活を支える保健医療環境と体制づくりに寄与できる看護師・保健師の養成を行っているところです。

しかし、これらの体制づくりには、保健・医療における多職種の連携が重要であり、医療施設での傷病者への医学的管理・ケアと地域で暮らす療養者の生活の質の向上および地域住民の健康生活・健康づくりのためには、栄養・食生活の観点からの支援が不可欠です。

本学が目指す保健・医療の一端を担う専門職種として、管理栄養士は栄養・食生活に関わる専門的知識と技術をもって貢献できる人材であることから、2017年4月、栄養学科を設置し、保健医療福祉の場で活躍できる管理栄養士を養成することとしました。これにより、北海道内各地の医療施設内外の傷病者・療養者の栄養管理及び栄養教育、 市町村等の行政機関や各施設での地域住民等に対する健康づくりにおいて、適切な食環境づくりや栄養教育ができる管理栄養士を地域に輩出し、北海道の保健医療福祉の向上に貢献することを目指しています。

2.
未来へつなぐ看護教育・栄養教育の要請

看護は、人の命と健康生活を支え助ける職業であることから、その職を担う者は幅広く豊かな教養・知性を培い、人としての成熟性が求められます。具体的には、人間・生活・社会に対する理解力、公共の規範や善行を尊ぶ道義心、他者への共感やコミュニケーション力、多様な状況を読み解く洞察力、自律的な問題解決力、先見的で柔軟な思考と創造的発想力です。さらには、生命を尊重し、人間としての尊厳と人権を護る倫理観、医療の目的を果たすために多くの医療関係者と連携・協働できるチームワーク力、将来も変化し続ける医療・看護に対応できる継続的な学習力・探究力が必要とされています。
本学は、これらの資質・能力の向上と習得を目指した教育を実践し、人間力のある看護職を社会に送り出すことで北海道の地域医療に貢献することを趣旨に開設しました。

さらに、大学としての知の結集である教育研究力の充実を図り、これを地域に還元することで、保健・医療・福祉の発展及び北海道内の看護の発展に寄与することを目指しています。

また栄養学科では、大学の教育研究上の理念と目的をふまえ、社会人・職業人としての汎用的技能や社会的態度・志向、人間と自然・社会に関する知識や理解、課題解決のための科学的思考力を授けるとともに、食の安全に対する意識・食環境の整備を含む高い倫理観、保健医療チームにおける多職種との連携・協働力、生涯成長し続けるための資質・能力を培い、栄養学の知識・技術・態度を基礎とした栄養・食生活の専門職者として、管理栄養士を養成することを目指しています。
養成する人材像としては、医療人として、栄養学、疾病・病態、治療、保健医療体制の基礎知識等を身につけ、①医療チームの一員としての役割を認識し、医学的管理・ケアの一翼を担い、医療施設の傷病者や在宅療養者等、個々の特徴に合わせた栄養管理ができる管理栄養士を養成します。
加えて、すべての北海道民が健康で満足度の高い生活を送るために、②栄養・食生活の専門職者として、北海道の豊富な農・畜・水産物、食文化と食生活、生活環境等の特性をふまえて、健康増進と生活習慣病の予防、重症化防止等の予防活動及び栄養教育ができる管理栄養士を養成します。

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